この島に生まれ育つ「長島一貫牛」
安心安全な美味しさをお届けします。

2年以上歳月をかけた黒毛和牛

口の中でとろける瞬間のために繁殖から出産、

そして肥育、販売を一貫体制で行います。

プライバシーポリシー

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牛舎

転機は、双子の長男・次男の誕生

談/取締役会長 宮路義輝

昭和56年、双子の息子の(現在の社長・優作、副社長・健作)誕生を機に、わたくし初代・宮路義輝と妻の和代二人で独立、ふるさと長島町で5頭の繁殖牛を飼いはじめました。鹿児島県北部に位置する長島町は、農漁業の盛んな実りのある地域。赤土の段々畑が広がり、各漁港には船が連なり、活気あふれる島です。

諸浦湾という湾を見下ろす丘陵地に集合している牛舎。子牛や母牛、そして肥育牛合わせて現在約1,000頭、毎日の餌やりや掃除はもちろん、どの牛にも目と手をかけて大切に育てています。

風が通る丘陵の牛舎。1ゲージに2頭、一般的な頭数より少なく肥育牛を飼っています。広い区画の中でのびのび育つとやはり病気や事故も少ないのです。せっかく授かった牛たちの命、皆さんに喜んでいただくところまで送り出すのが私たちの務めです。

特に出荷前は毎日ブラッシングをしてやり、ゆとりのある住まいで、よく食べよく眠る。人の手で時間をかけて行うブラッシングは、牛も大好きでおとなしくじっとしています。清潔を保ち、信頼関係が築け、血行促進による肉質向上が望め、ブラッシングのひとときはどの牛にとっても癒しの時間です

潮の香りを孕んだ島の風を感じて、のんびりできる環境を整えることが私たちの大きな使命です。

極力静かに見守り
牛の自然分娩に任せています。

分娩予定の2~3週間前に母牛は分娩舎に移します。昔は妻が分娩を担当していましたから「今か今か」と夜中まで待機することも。今ではITの発達で分娩兆候の予測精度も上がり、数時間前からメールが届きます。システムの向上で安心して分娩に望めるようになりました。それでも分娩は自然の摂理、牛にとっても私たちにとっても一大事、心配で、つい見に行きたくなるものです。牛は静かな環境でこそ、落ち着いて分娩できるのです。傍に寄り添いたいのをこらえて静かに遠くから見守ります。

牛舎の中でも一番奥にある分娩舎、母牛にとっても生まれて来る子牛にとっても静穏を保つことが重要なのです。

分娩

先祖の育んだ日本の牛。
受け継いでいくことが美味しい黒毛和牛を
お届けすることに繋がります。

国内最高格付けA5-12番。餌、環境、細やかな世話、そして血統が大きく関わります。「安福久」をはじめとして優秀な種雄牛の血統は、光沢のある脂肪、鮮やかな赤身と素晴らしい評価を得ています。宮路ファームの過去の記録をデータとして、肉質にかかわる血統と健康面、発育の良さを総合的に鑑みます。周囲からはマニアと言われるほどに、秀でた血統を取得することには熱意を注いで来ました。

たとえば体格は小さめですが肉質が優れた兵庫の「田尻」系、発育がよく大きく育ち、子育てがうまいことで定評がる「気高(けだか)」系、発育もよく肉量が多くとれ、ロース芯の面積が大きいことが評価される「第6藤良」系と、良いところを伸ばし、足りない部分を補うような種を厳選しています。

先祖の育んだ日本の牛。受け継いでいくことが、皆様に美味しい黒毛和牛をお届けすることに繋がってゆくと信じて、日々研鑽を積んでいます。

血統
牛飼い家族

牛たちと遊んで育った3兄弟です。

双子の長男・次男で牧場、三男は販売と三兄弟で連携した経営。幼い頃から牛は遊び相手。背中に乗ってはしゃいでいました。

長男は肥育といって、牛を育て上げる仕事とトップとして牧場全体の監督役。血統データのためにも出荷先の食肉加工場に足を運び、サシの細かさ、肉の締まり等を肉眼でしっかりチェックします。どの牛がどのような評価を受けたか分析。牛たちの食事、水、ケアの方法、血統選びを日々研鑽して、肥育に活かしてます。

次男は家畜人工授精師です。一頭一頭の血統を記録した台帳から肉質、健康面などを考慮、新たな種を選びます。20年分びっしりと記した血統のデータは宝物です。

三男は精肉会社、焼肉レストランを経験した販売の専門家。肉のカッティングは用途や特徴をとらえて最もおいしい方法を選択します。家族とスタッフ皆で育んだ牛は肉本来の美味しさで食卓を笑顔にできる。そんな想いが私たちの励みです。

宮路ファーム 三兄弟の画像
宮路ファーム 三兄弟の画像
餌

毎日の様子を皆で常にチェック。
「おやつ」と呼んでいる秘伝の餌が 大好きな牛たち。

「餌はよく食べるか」「体調は良いか」と、牛たちの状態をスタッフ全員で毎日チェックしています。

肉牛を育てるプロセスには2つの段階がありますが、宮路ファームでは一貫体制で行います。それは母牛に子牛を生ませ、その子牛を育てる「繁殖」と、子牛を大きく育てる「肥育」の2工程。ベースとなるのはビール粕、パイン粕、米ぬかなどの飼料ですが、段階ごと、雄雌で餌を変えてゆきます。育成から肥育の前半は健康でしっかり食べられる体づくりを目指し、青い牧草や飼料を食べさせます。中期から後期では、ワラと飼料で肉質の向上を図ります。加えて、「おやつ」と呼んでいるオリジナルの餌が肉質や健康に大きな役割を果たします。私たちの農場では独自のレシピで最高の肉質を目指し、「おやつ」の内容を常に吟味しています。

見過ごしがちですが、水には大きな役割があります。牛には第一から第四までの4つの胃があり、第一胃は巨大な発酵槽になっていて、全体の80%を占め、成牛ではドラム缶1つ分の大きさと言われています。第一胃にはたくさんの微生物が住み着き、それらがセルロースをせっせと分解します。その過程での豊富な水分が微生物の発酵を促すのです。台風で水の供給がストップしたり、数十年ぶりの大雪で配管が凍結したり、水のトラブルは一大事。夜を徹して家族総出で水を供給します。

肥育牛には堪える夏の暑さ。清冽な水をたっぷり与えることで、第一胃の発酵が順調に進み、食欲旺盛に。人間も牛も水は命の糧、たゆまぬ努力で牛の健康を守ります。

餌やりの画像
餌やりの画像
宮路ファーム スタッフの写真

宮路一家、スタッフたちと力をあわせて

頑張っています!

宮路ファーム スタッフの写真

宮路一家、
スタッフたちとをあわせて

頑張っています!

宮路ファーム スタッフの写真
黒毛和牛 鹿児島県長島